2種類の作り目、伸びを比較

今回は作り目は編み進めていくとどのくらい伸びてくれるのか、について調べてみます。

うーん、伝わりにくいですね。例を出します。

編み図を見ると、何目作り目で大体何センチくらいですよ、という表記を見ますよね。

▼これですね

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▲これは、55目作り目すると大体27.5cmになる目安、ということですね。

これ、作り目を作る段階で27.5cmになるように、ゆるゆるで作り目をすればイイのか、それとも作り目を作る時は気にしなくていいのか?初心者的にはわからないもんです。少なくとも!私は迷った‼️爆

だから思いつきました。作り目をギッチギチに作って編み始めてみたら、作り目ってどのくらい伸びてくれるものなのか調べよう。。と。

比較する作り目は2種類。

一つ目は本によく出てくる、“一般的な作り目”とか”指でかける作り目”と呼ばれているもの。

参考動画→ https://m.youtube.com/watch?v=LXmL3xpQi7M

二つ目は三國万里子さんがやっている作り目。いわゆるドイツ式に似ているけど、少し違いますね。人気のニッターさんなので、参考にしている方もある程度いるのかも?と思い、取り上げました。

参考動画→ https://m.youtube.com/watch?v=C_zSzt5BXic

【使う物】

糸はダイソーのアクリル毛糸並太を7号針で。

【やり方】

20目作り目します。

メリヤス編みと1目ゴム編みをそれぞれ10段編んで、編んだ後の作り目部分の長さ&作り目の両端を持って左右に最大引っ張ってみたときの長さを比較します、

【ルール】

作り目は、一つ作り目するたびに、ギッチギチに糸を引っ張って、キツキツ作り目にして実験開始です。

▼まずは作り目の長さ比較。

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どちらも、4.5~5cmといったところでしょうか。

一般的な作り目(下)は、棒針2本で作り目した後に針1本抜いて編んでいくので、編み始めがスムーズでした。

それに対して作り目から1本の針で作る三國万里子さん作り目(上)は、編み始めはなかなか針を差し込みにくいです。

しかし、おそらく一般的な作り目よりも目と目の間に糸がたくさん挟まっているのでしょう、編み始め以降の段では編んでいる目と次に編む目の間に幅ができて、編みやすかったです。

▼それではまずは一般的な作り目(指でかける作り目)

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結果ですが、

<メリヤス編み(左)>

作り目部分の長さ9.5cm→左右に引き伸ばした状態では14cm

<1目ゴム編み(右)>

作り目部分の長さ8cm→左右に引き伸ばした状態では11cm

メリヤス編みで顕著ですが、編み地に対して作り目がギュッと縛られたようになってしまいます。これはいかん。マフラーなんかこれで編むと、端っこがギュッとなったものが出来上がりそうです。。

▼ちなみにメリヤスの方ですが、左右に引っ張ったら少し伸びました笑笑

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引っ張った後、平置きにしたメリヤス編みの作り目部分の長さは11cmに伸びました。先ほどよりも3センチくらい伸びてますね。。

編み地に対して作り目のギュッと縮まった感じは和らいだでしょうか。

では次、

▼三國万里子さんの作り目

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<メリヤス編み(左)>

作り目部分の長さ11.5cm→左右に引き伸ばした状態では14cm

<1目ゴム編み(右)>

作り目部分の長さ8cm→左右に引き伸ばした状態では13.5cm

メリヤス編みの作り目部分ですが、編み地に対してギュッと縮まっていません。これはすごいですね。

⭐︎★⭐︎★結果★★⭐︎⭐︎

【1目ゴム編みについて】

どちらの作り目でも大きな差はないかなぁ〜

【メリヤス編みについて】

一般的な作り目では、縮まった感のある作り目が目立っちゃいますね。でも一度、作り目部分を左右に目一杯引っ張ればある程度は作り目の段が伸びるので、まぁまぁ格好がつきそうです。が、三國万里子さんの作り目では、そもそも作り目の段がギュッと縮まってないです。

【共通】

三國万里子さんの作り目部分が、一般的作り目と比較すると大きめなので目立っているようにも思う。

【結果】

編み図に、55目で27.5cmって書いてあっても、作り目を作る段階では何センチにしなきゃ‼️とか気にしなくてオッケー👌ですな。編んでいけば作り目の段は伸びます‼️

他の作り目も見てみようなあ〜